視力回復研究会04 恒常性をリセットする

実際、トレーニングってなにやってるのかというところをまだお話ししてませんでしたね〜。

簡単に言うと見方を脳に再学習してもらうということです。

 

脳みその学習システムというのは至ってシンプルでして、

『繰り返し行われる行為は生存に必要である』というものです。

 

学校の勉強も実は同じです。

数学の公式とか、将軍様の名前とか、生物が生存していくには全く必要ないものですよね。

だから覚えられなくて当然なのです。

しかし、何回もしつこく繰り返されると、脳みそは「あれ、これって生きていくのに必要な事?じゃあ仕方がないから覚えてやるか〜」となるわけです。

暗記ものなんてのは忘れるのが当たり前で、脳みそとの根競べみたいなものなんですね。

 

むしろ、見えることの方が生存確率には大きく影響してきます。

もちろん遠くがよく見えた方が危機回避はしやすいはず。

じゃあなぜ遠くがよく見えなくなるかっていうと、

それは私たちが繰り返し繰り返し近くばっかり見ていたから。

脳みそが根負けして近くにピントあわせ続けることを覚えてくれたのです。

そして脳みそは一回覚えてくれたことはそう簡単には忘れてくれません。

脳の学習によって無意識下に落とし込まれた行為というのは、常に一定に保たれるようになります。

これが恒常性の維持ってやつです。

そう、肩こりも一緒ですね、恒常性位の維持。

 

では、視力を回復させるにはどうしましょうか。

簡単ですね、逆をやってやればいいのです。

繰り返し繰り返し、一所懸命遠くを見ようとすればいいってことですね。

ただボ〜ッと見るんじゃなくて、遠くを見たいと思うこと、観察することが大事です。

 

これを日常生活でいかに続けていけるかという勝負になってきますね。

癖にしてしまうのが一番楽ですね。遠くを見る癖。

癖というのは無意識下に落とし込まれた行為ですから。